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コーチングとレゴシリアスプレイの関係性&親和性について

作成者 : 森

『コーチングとレゴシリアスプレイの関係性&親和性について』

<対談者>

森 琢也:レゴ®シリアスプレイ®×Coaching代表 中小企業診断士、SBT1級、プロフェッショナルコー
Shoko:レゴ®シリアスプレイ®×Coachingパートナー講師、CBL認定コーチ、大学病院勤務

※両者とも、LEGO®SERIOUS PLAY®トレーニング修了認定ファシリテータ

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■コーチングとレゴ®シリアスプレイ®の共通点とは?

森:今日は、コーチングとLEGO® SERIOUS PLAY®(以下、レゴ®シリアスプレイ®)の関係性について深めていきたいと思います。私の経験上、コーチングを学んだ人って、レゴ®シリアスプレイ®のファシリテータの資格に興味を持つ人が多いのですが、実際、Shokoさんも私もその1人ですよね。Shokoさんが思う、コーチングとレゴ®シリアスプレイ®の似ているところや、コーチングが活きるところ、逆にレゴだからできることってどのように考えていますか?

Shoko:コーチングがコーチの問いかけからの言語化。同じく問いからだけど、レゴを使っての言語化がレゴ®シリアスプレイ®ですよね。頭や心の中にあることの言語化が共通するところだと思います。レゴ®シリアスプレイ®のファシリテータのトレーニング時に感じたこととして、レゴ®シリアスプレイ®の設計をするプロセスがコーチングのGROWモデル(※)に似ているなとも感じました。

※G:Goal、R:Reality/Resource、O:Options、W:Will の頭文字からきており、「G:Goal 目標の明確化」、「R:Reality/Resource 現実の把握/資源の発見」、「O:Options 選択肢の創造」、「W:Will 行動計画と目標達成の意志」

■「引き出されていく」というプロセスに魅聴漬けられる

森:なるほど~。このレゴ®シリアスプレイ®とGROWモデルの関連性はあとでもう少し触れたいと思いますが、『内観』や『潜在意識』、『無意識』というものが引き出されていく、というプロセスがコーチングとレゴ®シリアスプレイ®に共通していますね。だからコーチングセッションと似た効果、似た成果が出るのだと思います。一方で、両者の違いは、対話だけのコミュニケーションだけで行うか、モノを使って行うかということですね。レゴを使うと、人の想いや考えがコーチングより、より引き出しやすい面もあります。そのあたりが、コーチングする人達が興味を持つ理由なのかと思いますが、Shokoさんはどう思いますか?

Shoko:私もコーチングとレゴ®シリアスプレイ®の共通点はそういったところにあると思います。加えて、コーチングとの違いを挙げるなら・・・。コーチングは、セッションの中でクライアントさんが得た気づきは言葉のみで表現されますよね。でもその言葉はともすると言った端から消えていくように感じることがあります。一方でレゴ®シリアスプレイ®は、レゴブロックを使って表現されたものが言語化されると同時にビジュアル化されるので、体験した人には、意識の中に、レゴ®シリアスプレイ®を通して得た成果が残りやすいと思います。言い換えると、レゴ®シリアスプレイ®の方が体験した後で得た気づきが「お土産」として持って帰ってもらいやすい。コーチングもセッションを重ねていく中で得た気づきを、クライアントはメモで残したりすると思うのですが、例えば、レゴ®シリアスプレイ®でも自分自身の作品を写真に残しておいてあとで振り返ると、そこで得た気づきがよりクリアに残りやすいと感じます。

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■レゴ®を使った視覚情報が効果を高める

森:確かに、ビジュアルからだ記憶にも残りやすいですしね。

Shoko:さらに言うと、レゴ®シリアスプレイ®も継続して体験していくと、定点観測しやすいというか、自分自身の変化がより分かりやすくなる場面もあると思います。私は、コーチングセッションを提供する際、クライアントが自分の言葉で語ることで、目標を達成するためのヒントや悩みや課題に対する気づきが得られる機会になればと思って取り組むのですが、レゴ®シリアスプレイ®はそれらが、より見える化しやすいと思います。個人的な感覚ですが、コーチングの効果って、レゴ®シリアスプレイ®の要素を加えることにより、より発揮される場面があると感じます。そんな効果を感じてレゴ®シリアスプレイ®に興味を持ったり、ひきつけられたりするコーチは多いようにも思います。

森:時として、コーチングセッションでは言葉だけだと表面的に終わってしまうこともありますね。そういったときに言葉がビジュアライズされるのはレゴ®シリアスプレイ®のよさだと思います。

Shoko:ブロックを使うことで、色や形で思いが表現されるので、もし一人のクライアントさんに継続的にレゴを使ってセッションし、出来た作品を観察していくと、そこにある色や形の変化からクライアントさん自身の変化も読み取れるかもしれないですね。

■コーチングの「目標設定」って意外と難しい。

森:「目標設定」とか、「ありたい姿を思い描く」って、普通の人にとっては結構難しいことだったりもすると思うんです。それでいて、コーチングのスクールでは、「まずそれをクライアントに夢や目標、ありたい姿を思い描いてもらいましょう」って簡単に言うのですけど(笑)、一般的に言って、それをいきなり問われて答えるって、かなり至難の業だと思うのですよね。

Shoko:なるほど~。先ほどのGROWモデルでも、まずはG:Goal(夢や目標、ゴール、ありたい姿)だと定義はしていますけどね。

森:そうそう。特に、自己肯定感が下がっている人は目線を上げづらいというか、ワクワク感が欠如している方に目標を描いてくださいと言ってもなかなか難しいことだと思うんです。私は、中小企業診断士の資格更新研修の講師も務めていますが、そこに来られる40代の大企業のマネジャーの人たち(=ハイキャリア層)でも、ワクワク感が欠如しているなと感じます。そういった人達に、いきなりコーチングセッションで、「あなたの夢や目標は?」と尋ねても言葉に詰まってしまうのです。そんなとき、レゴ®ブロックを使って遊びながら、目標や夢、ありたい姿を作ることは、目標設定のハードルを下げながら、(結果的に)目標を高めることができると感じています。

Shoko:レゴ®シリアスプレイ®で、なぜレゴ®を使うかという核心的な部分にも関わってきそうですね。

森:そうなんですよ。レゴ®シリアスプレイ®は入口を下げて出口を上げることができるツールだと思っています。遊び感覚で楽しく、ワイワイと、レゴ®で作ったものを言葉にするというプロセスは、もしかするとコーチングより効果がでやすいのではないかと考えています。

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■まずは、手に任せて作ってみるレゴ®シリアスプレイ®

Shoko:私自身、プレイヤーとしてレゴ®シリアスプレイ®を体験した時に感じるのですが、提示された問いに対して、作品がどうしても作れないことがあります。でも、そんなときは、目の前にあるブロックにとにかく触れて、手に任せて作ってみようとするんです。そして、、とりあえず作って後付けで説明をする。そうすると自分でも気づかなかった考えや思い、あるいは、以前からずっと大事にしてきた価値観がやっぱり出てくる、ということは何度が経験しています。まさにコンストラニズム(※)の体感そのものという感じです。

※コンストラニズム:マサチューセッツ工科大学のシーモア・パパート教授が提唱する、手と頭が連携を取りながら、新しい知識を構築、再構築していくという教育理論。

森:コーチングセッションのように説明しようとすることで思考が巡る、頭で考えて考えて、その結果、言葉が出てくることもあるからそれはそれでよいけれど、本人もハッとするような思いが表出されるには、無意識に働きかけるレゴ®シリアスプレイ®のアプローチは効果的ですよね。

Shoko:現在意識、潜在意識、それぞれに働きかけるアプロ―チとそれぞれのよさがあるということですね。

■相手の目の色や声のトーンが変わる瞬間

森:対話で進めるコーチング、レゴ®ブロックを使うレゴ®シリアスプレイ®、いずれも人の考えや価値観を表に出していくというものですよね。コーチングセッションでも、レゴ®シリアスプレイ®でもクライアントがハッとして何かの気づけを得ている瞬間に立ち会えるという醍醐味があるかなと思います。

Shoko:コーチングの醍醐味って、相手の目の色や声のトーンが変わった瞬間だったりもしますよね。研修やワークショップの運営時に講師やファシリテーターの立場で気にしている点はあるんですか?

森:研修ではいくつかのグループを同時進行することが多いのですが、どうしたら各グループのディスカッションを活性化できるのかという点は、まさに研修運営の肝ですね。レゴ®シリアスプレイ®って、作品を作ったら終わりということでなくて、作品を語ることとそれに対する質疑が大事で、よい質問がとんでくると発表者の気づきが増えると思うのです。

Shoko:そうですね、私もそう感じます。 私のレゴ®シリアスプレイ®のファシリテーションからの経験でいうと、ファシリテータから質問の見本を示すと、参加者同士の質問もやりやすくなるようです。

森:えー、その話はぜひ具体的に伺いたいですね。

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■レゴ®シリアスプレイ®ワークショップ中の工夫

Shoko:あるワークショップで、問いに対してなかなか作品が作れない参加者に、「とにかく手を動かして作ってみてください」と声がけしました。そして出来た作品について語っていただくときに、考えて作った作品でなかったので、なかなか言葉が出てこない様子でした。

森:そういう場面ありますよね。「これなんですか?」って聞いても、「いや、直感で作れって言われて作ったから説明しづらい」って言われたり。

Shoko:そうそう。そこで、その作品の中に沢山使われていた色について、「その色には、何か意味がありますか?」とお尋ねすると、それをきっかけに、その作品が何かを表現したものか、無理やりひねり出すように語られはじめ、そこから、その人が普段から大事に思っていることが何かを自分自身で気づかれたようでした。そしてこのやりとりを見ていた他の参加者が、ああ、質問はこんな感じていいんだ、と思ってくださったようで、あとは参加者同士に任せていても、自然とグループ内で質疑が活発になってきました。

森:過干渉せず、参加者の方の主体性を引き出す、とてもよいアプローチですね。

Shoko:はい、そのときに感じたことは、ファシリテータが介入し過ぎず、参加者に委ねることが、場づくりには大切ということでした。

森:私も想定問答集や、参加者同士が、よい質問を出しあったときに、リアクションする「グッドカード」を用意したりして、お互いを称賛する場づくりのための工夫をしています。

Shoko:それはよいですね!

森:この「グッドカード」はよい質問をした人に渡すカードなんですが、これはコーチングでいうところの「承認」のスキルですね。そういったやりとりの中で、お互いを高めあることができると感じています。

■コーチングとの相乗効果でLEGO® SERIOUS PLAY®が面白くなる

Shoko:森さんは、レゴ®シリアスプレイ®のワークという研修を通し、「グッドカード」の例のようにコーチングのスキルやエッセンスをお伝えすることはよくあるのですか?

森:そうですね。場合によっては、コーチングのレクチャーを織り交ぜて行うこともあります。レゴ®シリアスプレイ®だけの研修やワークショップでも、誰かがよい質問をされたときには、「今の質問とてもよいですね」と言うことにより、参加者の皆さんが自ら良い問いかけの基準を作っていくことを促します。それ以外には、安心・安全の場づくりという観点で、研修の冒頭に「違いを楽しむ」ということをお伝えしています。これはレゴ®シリアスプレイ®の根幹にかかわる要素でもあり、コーチングにも繋がっていると思います。

Shoko:「違いを楽しむ」ってダイバーシティや多様性にもつながってくるキーワードですね。確かに、レゴ®シリアスプレイ®を通じてそういったことも学ぶ機会になりそうです。

森:私は、「比較は良い、他社との違いを通じて自分らしさを発見しましょう。但し、優劣を付けるのは控えましょう」と伝えています。人によって、レゴ®作品には個性が溢れ、作品ごとの違いに優劣をつける必要はなく、ただその違いを楽しむもの、ということです。シンプルな作品も、凝った作品も、どれも素晴らしい。これは組織にとってのダイバーシティにも繋がる、大事な発想ですよね。中には「私の作品なんて・・・」とネガティブな反応をされる方もいたりしますが、そんなときは笑いながら「それアウトー!でもそんな風に思うことってありますよね、僕もそんなときあります。でも最初にお伝えしたことを思い出してください。『違いを楽しむ』ですよね。」と言って、お互いの違いを認め合うマインド醸成を促します。

Shoko:ついつい、自分と他人を比較してしまう場面って誰しもあると思いますが、比較ではなく、ただお互いの違いがそこにある、ということなんでしょうね。そしてその違いを楽しむ。優劣評価することではないということですね。

 

森:そうなんですよ。他人を通じて、自分らしさを知ること、その人らしさを認めあう事ってやっぱり大事ですし。私自身は、時間が許せば、研修の前半には、コーチング研修を入れたほうが面白いと思っています。というのも、発問力を鍛えてから、レゴ®シリアスプレイ®のワークに取り組んでいただいたほうが、グループのディスカッションは活性化すると感じるからです。

Shoko:参加者にとっては、コーチングのレクチャーだけを聴くより、実践の場としてレゴ®シリアスプレイ®があると、組織の中でもコーチングの要素が活かせるというメリットもありそうですね。

森: レゴ®シリアスプレイ®の重要な要素に、どのような問いを立てるかというものがありますから、レゴ®シリアスプレイ®のファシリテータも、コーチングのスキルがあるほうがよりよいと思います。その問いの組み立ては、冒頭、Shokoさんが言っていたGrowモデルと関連するところですね。コーチングセッションとレゴ®シリアスプレイ®ファシリテーションの違いは、1対1か、1対他ということがありますが、レゴ®シリアスプレイ®のワークは、ただただ、いくつかのワーク進行していく進行役でなく、どのように場づくりをしてくのか、一対他で、いかにチームのディスカッションを活性化させるか、そこがファシリテータの力量が問われるところだと思います。

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■チームビルディング効果を高めるための心がけ

Shoko:森さんは、チームのディスカッションを活性化させるため、ファシリテータとして普段からどのようなことを心掛けていますか?

森:先にもお伝えしたように、安心・安全の場づくりの空気感を最初から高めていったうえで、どのようにグループを見渡すか、どのグループに着目して、ディスカッションに入っていくか、人への関心、興味を持つことが大事だと思っています。参加人数が多い研修でも、参加者が発信していることをどのように受けとめていくかを意識しています。ワークの間の休憩時間にも、気になったグループの中に入っていって、フォローすることもしています。また、研修の最後に、その日のファシリテーションを通して感じとった組織に対するメッセ―ジをフィードバックできるのが理想ですね。過去、研修最大手の企業で研修講師の養成等に関わってきた経験も踏まえ、参加者が作ったさまざまな作品を通して見えてきた、個々の課題、悩み、希望等を、組織の中で起こっていることを一般化して伝えるようにしています。これからそれらにどう組織として向き合っていくのか、という大きな問いを研修の最後に投げかけて締めくくれたらよいと思っています。

Shoko:話が尽きないですね~

森:はい、本当に!

Shoko:レゴ®シリアスプレイ®の研修に興味を持った企業の方も、認定ファシリテーターの資格に興味を持ったコーチの方にも、何かしら参考になれば幸いです。

森:それでは、今回は一旦ここで終わりたいと思います。最後までお付き合い頂きありがとうございました。