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2022/12/29

【事例】レゴ®シリアスプレイ®研修・ワークショップのご発注から実施まで

今回は、あるコンサルティング会社様でのレゴ®シリアスプレイ®(LEGO® SERIOUS PLAY®)研修事例を通し、ご依頼から研修後までのプロセスの中でLSP×Coachingが大事にしていることにフォーカスしたインタビュー記事をお届けます。

ご依頼者にはイメージを掴んでいただく

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Shoko(聴き手):今回の研修事例は、コンサルティング会社からのご依頼ということですが。

森(LSP×Coaching代表):はい、私が所属する中小企業診断士の集まりで知りあった方からのご依頼でした。キッカケは、その方に、「レゴ®シリアスプレイ®でのある出来事をお話したことでした。具体的には、普段無口な、ある企業の役員さんがレゴ®作品を通じて、「実は、昨年キーパーソンが1人、会社を辞めてしまったことがずっと心残り。本当は人が去る会社じゃなくて、人が集まってくる会社にしたい」という想いを発露されたといエピソードです。当時、そこにいたメンバー全員がびっくりした、という事例をお伝えしたところ、興味を持っていただき、その中小企業診断士仲間がマネージャーを務めるコンサルティング会社でも実施させていただくことになりました。

Shoko :他社での事例をお伝えすることでLEGO®SERIOUS PLAY®のワーク(LSP)で表現できることを具体的にイメージしていただけたということですね。興味を持って頂いた後は、研修実施に向けて、どういったことをされたのですか。

2.最初からレゴ®シリアスプレイ®の説明はしない

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森 :これは他社様でも共通ですが、「社員研修を通して何を得たいですか?」というお考えからお尋ねすることが多いですね。具体的には何に興味を持ってお声がけ頂いたか、どんな組織課題を感じているか、研修を通じて受講者(社員)にどう変化してほしいか、といったことをお伺いします。今回は、そのコンサルティング会社の社長に直接、将来に向けて社員の皆様にどんなご期待を抱いているか、どんな人材に育ってほしいか等をひとつひとつお伺いしました。このようなインタビューを通じて、経営者や研修企画担当者の方が普段感じておられる想いや価値観、課題感についても触れることができます。そして、経営的視点を交えて、現状からどのような形に持っていきたいのかということを一緒に考え、そこで初めて、「そういったことならレゴ®シリアスプレイ®でこんなことができますよ」、とお話しします。

Shoko :なるほど。最初からレゴ®シリアスプレイ®をやりましょう、というスタンスではなく、まずは、ご依頼者の現状を丁寧にヒアリングして、そこからどこを目指すのかを共に考えていかれるということですね。森さんはコーチングのキャリアも豊富ですが、コーチング的アプローチで現状・課題・目標を確認、整理していく・・・、今回のように社長の悩みや想いをお聴きする中で、コーチングの機能とレゴ®シリアスプレイ®ファシリテータの役割をかけ合わせ、具体的な設計をご依頼者とともに組み立てるということですね。これは森さんならではの持ち味と感じます。

森 :ここまで話せたから依頼してみようと思っていただけているなら私も嬉しいですね。今回は直接知り合った方からのご依頼でしたが、お問い合わせのメールをいただいた場合も、まずはこの研修に対する思いや考え、狙いをじっくりヒアリングさせて頂きます。最初はうまく言葉にまとめられなくても、リラックスして思いつくままにお話頂きながら明確になっていくケースもあります。とにかくまずは沢山お話を聞かせていただけたら嬉しいですね。仮に、ご依頼に至らなかったとしても、私と話すことにより、組織の理想像や課題感が明確になれば、それでよいのではないかと思っています。結果がレゴ®シリアスプレイ®でなくてもよいと思っています。目的に照らしてどんなゴールがあるか、ゴールイメージがあるから達成ができたかどうかに繋がる、そういったことを考えていただくきっかけになればと思っています。

研修設計の進め方

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Shoko :研修はどのよう設計されるのですか?

森 :事前のお打合せで、何を目的とするか具体化するとともに、時間や人数などの諸条件やレゴ®シリアスプレイ®研修前後の取り組みを確認します。そのうえで、研修内容やプログラムをご提案し、研修担当の方とディスカッションし、必要に応じ修正し、当日を迎えるという流れです。

Shoko :例えば、レゴ®シリアスプレイ®研修で扱われる組織の課題はどういったものがありますか?

森 :今回の事例でいうと、社長、取締役を入れて10名の会社ですが、入社間もない社員の方もいらっしゃるので、メンバー間の相互理解、社員ひとりひとりがそれぞれの専門性や強みを活かし、会社のことを主体的に考えること、という社長のご希望がありました。それを基に、事前にディスカッションを行い、目的と当日のゴールイメージを決めていきました。事前にじっくりお話をお聴きし、研修の目的を明確にすることは大事なことだと思っています。事前にしっかりお話を伺うことで、社長や研修企画担当者の方との相互理解が深まりますし、こちらとしても当日のパフォーマンスにより一層“熱量”が加わりますね。笑

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<目的>

メンバーの相互理解 会社・組織への期待についてそれぞれの想いを発露 ①②の中で、コンサルタントとしての各自の将来像を考える機会提供

<ゴールイメージ>

お互いの価値観を認め合い、承認しあっている。 メンバー全員の想いを組み込んだ会社・組織の将来イメージを自分の言葉で語ることができる。 会社とそれぞれのキャリアビジョンを接続して説明できる。 ブログでも概要講師の選び方や、専用キット料金について記載しておりますが、実際に動画でも雰囲気を掴んで頂けたらと思います。 もしご興味を持って頂けたら、お気軽にお見積りやオンライン体験のお申込みをよろしくお願い致します。

お見積りやお問い合わせはコチラ

ファシリテータの役割とは?

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Shoko :コーチングの機能とLEGO® SERIOUS PLAY®Lのファシリテータの役割を掛け合わせてとのことですが、森さんとって、LEGO® SERIOUS PLAY®のファシリテータはどんな役割と捉えていますか?

森 :私に社員研修を依頼していただくことで、組織が目指すことやそのための課題が明確になればと思っていますが、ファシリテータは組織の中にある課題を発掘し、明確化し、課題の解決のためのサポートをするというスタンスです。研修担当者や参加者に組織の課題を主体的に捉えていただき、解決策を自ら立案・実行してもらうのがファシリテータの役割だと考えています。

研修後は振り返りの打合せを行う

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Shoko :研修後にはどんなフォローをされるのですか?

森 :終了後は、研修担当者と振り返りのための打合せをさせていただき、目的を達成できたかどうかをお尋ねし、アンケートの分析結果をお伝えしています。時には、遠慮がちに自社の社員の皆さんの印象を尋ねられたり、各社員の成長課題やどんな後押しをすればよいかといったアドバイスを求められたりすることもあります。そんなとき、私もiメッセージで「私にはこう見えました、感じました」と率直に答えるようしています。私の考えがすべて正しいわけではありませんが、「あんな短時間の研修でよくそこまで把握されましたね」と言われるケースが多いですね。

Shoko :短時間でそれぞれの方の人柄がわかるのは、レゴ®シリアスプレイ®ファシリテータだけでなく、コーチでもある森さんの持ち味といえるかもしれませんね。

LEGO® SERIOUS PLAY®の研修を検討されたい企業さんへ

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Shoko :最後に、これからLEGO® SERIOUS PLAY®による研修を導入してみたいと考える方へメッセージをお願いします。

森 :みなさん、何か課題感を持って研修をご検討されるケースが多いと思います。特に最近では、コロナ禍でコミュニケーション課題が浮き彫りになり、LEGO® SERIOUS PLAY®のお問い合わせも増えています。ぜひぜひまずはお気軽にお問い合わせを頂き、ヒアリングをさせて頂ければと思います。私自身、みなさまのお話を伺うこと自体が楽しく、貴重な機会となっています。