2023/08/07
二か国語(英語、日本語)でのレゴシリアスプレイ研修のポイント
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人口減少が見込まれる日本において、様々な日本企業がグローバル化に乗り出しています。
そのため、外国人を採用する、または海外から知見のある方を招いて一緒に仕事をするというケースが今後益々増えていきます。
こうしたグローバル企業においては、企業研修に関しても日本人社員に加えて、外国人社員に対しても同時に実施しなければ、十分な効果が得られないケースや平等性の観点で問題が生じるリスクが懸念されます。
そういった場合で有効なのが、多言語(英語&日本語)対応研修です。
講師が通常通り日本語で研修を行うのに加え、同時通訳が入ることで、英語でも研修の内容をお伝えします。
日本人の方だけでなく、英語を理解できる方であればどの国の方でも参加することができるため、様々な国の方が働かれている多国籍企業における研修に適しています。
この記事では、LSP×Coachingで英語通訳を担当する江口 里菜(Rina Eguchi)が、多言語(英語&日本語)対応のコツや実際の事例についてご説明いたします。
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多言語(英語&日本語)でのレゴ®シリアスプレイ®を成功させるための3つのポイント
優れた通訳(ただ英語を話せるだけではNG)
多言語(英語&日本語)の研修を効果的に進行させるためには、ただ英語を話すだけではない「優れた通訳」の存在が必要です。
通訳に求められるスキルは、単に英語を話す能力だけではありません。
講師が何を伝えたいのか、どのようなニュアンスを含んでいるのかを理解し、それを聞き手が理解しやすい文として訳す能力が求められます。
そのためには、講義内容の理解はもちろんですが、クライアント企業様の特性、背景、ビジネスの文脈、さらに参加者の特徴も理解する必要があります。
これらの理解を深めることで、研修内容をより具体的で適切に伝えることができ、最大限の効果を引き出すことが可能となります。
講師と通訳の連携
多言語(英語&日本語)での研修をスムーズに進行させるには、講師と通訳の連携が不可欠です。
両者の連携がうまく取れていないと、大幅な時間延長や参加者間の理解のズレが生じてしまいます。
弊社のレゴ®シリアスプレイ®研修では、通常の研修と同様にスムーズに進行できるよう、事前に講師と通訳が当日の研修の内容や進行についてしっかりと共有を行っています。
当日は、呼吸やペースを合わせながら、時には笑いや気づきをタイムラグなく生み出していくために連携を取りながら進行します。
目の前の参加者のみならず、お互いの状況も把握しながら進行するため、講師・通訳ともに力量が大きく問われます。
レゴ®シリアスプレイ®研修において重要となる、レゴを使った議論や質疑の時間にも、講師と通訳が会場内を回り困っている方やグループが無いかチェックし、適宜サポートを行います。
機器デバイスの活用(Zoom)
外国人参加者の方にも、遅延なく研修内容をご理解いただくために、私たちの多言語(英語&日本語)研修では最適な機器デバイスや手法をご提案しています。
例えば、外国人参加者の方には、現地参加をする場合であってもスマホとイヤホンをご持参いただき、所定のZoomリンクにアクセスしていただきます。
講師が日本語で話した内容を同時通訳し、Zoom内では英語で配信することによって、研修のライブ感を失うことなく、多言語(英語&日本語)での研修進行を可能にしています。
また通訳の音声をクリアにお届けするために、配信専用マイク機器を使用するなど、機材にも工夫を凝らして取り組んでいます。
LSP×coachingの多言語(英語&日本語)研修の特徴
弊社の多言語(英語&日本語)研修は専門の通訳が帯同します。
企業様において通訳者を手配頂く必要はありません。
また、弊社プログラムの特徴は、米国、イギリスだけではない様々な国籍の英語スピーカーの参加者にも対応している点です。
例えば、先日某グローバル企業様において実施したレゴ®シリアスプレイ®研修では、参加者約45名のうち3分の1程度が海外出身又は在住の方で、シンガポール、オーストラリア出身の方が多くいらっしゃいました。
英語を話す国や人によって、発音やアクセントが異なります。
平易な表現、速すぎないスピードの英語を用いることによって、どの国の方でも理解しやすいような同時通訳をここがけており、ご参加者の方々のアンケートでは研修内容の満足度はさることながら、その点が良かったというお声をよく頂いています。
ちなみに、私自身、オンライン英会話や短期留学において様々な国の人と英語を使って話してきたということが非常に大切な経験となっています。
ネイティブスピーカー、ノンネイティブスピーカーのどちらとも、多くの会話をしてきた経験から、このようなアクセントの違いの聞き取りにも慣れています。
私は、日本で生まれ育ち、外国語として英語を取得したことから、ネイティブスピーカーのような完璧な英語を話すことはできませんが、反対に多国籍の英語に対応できるという強みを身に着けました。
多言語(英語&日本語)対応のレゴ®シリアスプレイ®研修の流れ
当日に向けた準備(研修内容理解や資料翻訳など)
LSP×coachingでは、通訳者自身がレゴ®シリアスプレイ®研修を実際に体験し、参加者の方がどういった気持ちになるだろうかということを含めて理解しています。
また、企業様によって研修の目的や内容、流れ、参加者の国籍は様々なので、毎回、講師との事前の擦り合わせを行います。
そして、多言語(英語&日本語)研修においては、研修での配布資料に関しても英語に翻訳したものをご提供します。
当日の研修で100パーセントのパフォーマンスを行うことは、もちろん重要ですが、このように事前の準備もしっかりと行ってから当日を迎えられるようにしています。
当日の流れ(同日通訳や逐次通訳の使い分けなど)
続いて、当日の流れをご紹介します。
研修では、講師が全体に向けたレクチャーを行う部分、参加者の中が実際に手を動かしてレゴ作品を作成する部分、グループ内でディスカッションする部分、グループの代表者が全体に向けて発表を行う部分があります。
全体講義の部分では、先ほどご紹介したZoomを用いた同時通訳を行なって、外国人参加者は講師が話している様子を感じながら、同時に通訳の声を聞く形で受講していただきます。
レゴ作品を作成する場面においては、講師による時間やルールの説明を音声通訳にてお伝えした後、会場内を巡回して、ルールが理解できていない方やグループがいらっしゃった場合のサポートを行います。
グループの代表者が全体に向けて発表を行う部分では、日⇔英の逐次通訳を行います。
日本人の方が発表する際には、発表内容を適宜英語に、そして外国人の方の発表では、発表内容を適宜日本語に訳して、参加者全員が他のチームの発表を理解できる形で発表を行います。
躓きやすいポイント/留意点
過去の経験を踏まえて、多言語(英語&日本語)対応研修において、日本語のみの研修と比べて気を付けているポイントがいくつかあります。
例えば、同時通訳を意識して、講師は「一文が長くならないようしゃべる」「マイクを持って講義を行いながら、通訳のペースや状況に聞き耳を立てて、ペース調整をする」といった点などに注意しています。
また、外国人参加者の方には当日スマートフォンとイヤホンを忘れずにご用意していただく必要があります。
研修の時間が5時間以上になることもあるため、会場に充電設備を用意しておくなど研修担当者や事務局の方々との連携も重要となります。
お客様の声
研修終了後には、外国人参加者の方の写真撮影をさせていただいたり、参加していただいたお礼をお伝えし、積極的なコミュニケーションを図ります。
毎回、どなたも非常に明るい表情で会場を後にしていただけるように、最後まで丁寧なコミュニケーションを心がけています。
その結果、「非常に興味深かったし、気分がいいよ」というお声や「今まで色々なセッションに参加したけど、今回の研修が一番良かった。」という感想を頂き、私たちも励みになっています。
コラム:通訳者のポイント
通訳というと、皆さんはどのようなイメージをお持ちになるでしょうか。
通訳の人、というと複数の言語が上手に話せる人というイメージがあると思います。
しかし、実は通訳をする時に必要となる技能というのは通訳する言語(私で言えば、英語)を話すことだけには限りません。
私自身、通訳の仕事をさせていただくうちに、通訳という仕事の裏側には言語を操るための様々なスキルが隠されていることに気が付かされました。
日本語と英語というのは、文法のルールや語順が大きく異なる言語です。
そのため、各単語をそのまま置き換えればいいというわけでもなく、時にはとっさに文自体の構造をガラッと変えて伝える必要があります。
通訳する時には、ただ直訳しただけでは分かりづらくなってしまうような言葉を、いかに聞いた人が理解しやすい文として訳すのか、ということを意識するようにしています。
それを踏まえると、見極めや反射神経というのがまず必要な能力と言えるでしょう。
そして、もう一つ大切な要素というのが集中力・スタミナです。
通訳の仕事をした日には、いつも終わった後に脳がかなり疲労しているのを感じます。
それもそのはずです。
通訳のように2言語を行ったり来たりしながら思考・発言をする際には、日本語だけ、英語だけで話す時よりもはるかに多くの思考回路を使用します。
また、少しでも違うことを考えてしまうと、置いて行かれてしまうので、常に集中しておく必要があります。
言語能力自体に加えてこのような”頭脳の体力”を鍛えるというのも求められるでしょう。
そして、当日の研修を成功させるためには何よりまず体調管理が重要です。
文法や構成の異なる言語を行き来するため、思考回路はオーバーヒートしそうなほどフル稼働します。
頭がクリアな状態で臨まなければ、役割を果たせないことは言うまでもありません。
加えて、脳は人体の基礎的な消費カロリーの20~25%を占め、対局中のプロのチェスプレーヤーが1日に消費するカロリーは平均6000kcalにもなるという研究結果があります。
チェスプレイヤーに及ばないまでも、同時通訳も脳をフル稼働させることで、多大カロリーや糖質を消費します。
研修の合間に適度な糖質接種が仕事のパフォーマンスを維持するためには必要不可欠です。
(そのため、研修の合間にチョコを食べている姿を見ても、プロ意識の表れだと思ってください)
おわりに
トライアル研修も随時実施しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせを頂けますと幸いです。
ブログでも概要や講師の選び方や、専用キット、料金について記載しておりますが、実際に動画でも雰囲気を掴んで頂けたらと思います。
もしご興味を持って頂けたら、お気軽にお見積りやオンライン体験のお申込みをよろしくお願い致します。
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