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2022/12/22

レジリエンスとは?新入社員・若手の離職を防ぐレゴ®シリアスプレイ®

昨今、企業内の新人・若手育成担当者の中で特に注目されている、『レジリエンス(resilience)』という言葉。

もともとは物体の弾性を表す言葉ですが、転じて心の回復力・弾性(しなやかさ)として、精神的な強さの指標の一つと説明されるようになりました。

この記事では、『レジリエンス(resilience)』の解説から、実際にレジリエンスを高める新入社員・若手向けレゴ®シリアスプレイ®研修・ワークショップの事例をご紹介します。

仕事でのストレスやプレッシャーは完全にゼロにできない。

この記事を読んで下さっている方々の中にも、仕事の中で、大きなプレッシャーや困難に直面し、心が挫けたり折れそうになったりした経験をお持ちの方はいらっしゃいませんか。

私自身、新卒入社した自動車部品メーカーは、とてもいい会社・職場環境でやりがいのある仕事だったのですが(辞めてから益々愛着がわいています)、一方で業務では大きなプレッシャーやストレスを抱え、毎晩眠れず、毎朝通勤中の横断歩道で「死なない程度にクルマにはねられて、長期入院でもしたい」と思いながら日々を過ごしていました。

一般的に、どんなにやりがいのある仕事環境や一般的に恵まれた職場でも、大なり小なりのプレッシャーやストレスを感じることはあると思います。

これは個人的な意見ですが、ビジネスパーソンとして成長していく段階で、ある程度のプレッシャーやストレスは必然とも思えます。

出来れば毎日をストレスフリーで過ごしたいものですが、すべて取り去ることが必ずしも正解とも思えません。

場合によっては、困難を乗り越えた先に得られる達成感・充実感にこそ、仕事のやりがいがあったりもします。

そんな前提を踏まえ、大切なことは、ストレスやプレッシャーが降りかかった場面で、どのように自分の心をマネジメントしていくか?ではないでしょうか。

教育内容も変わり、価値観も多様化し、キャリアの選択肢も増えた中、特に入社間もない若手社員は、ストレスや逆境への耐性が比較的低いといわれます。

多くの企業の人事担当者が「3年以内の退職率」に頭を抱えています。

漠然とした精神論や若手への揶揄で終わらせず、適切な手法で若手の体制を高める=レジリエンスを鍛える研修やトレーニング機会を提供することが、極めて重要であると言えるでしょう。

3年以内に退職しない!『レジリエントな人』な若手ってどんな人?

特に現在では、人材育成観点で、困難な問題、危機的な状況、ストレスといった要素に遭遇しても、すぐに立ち直るかどうかという議論の中で『レジリエント』という言葉が盛んに使われています。

では、改めて『レジリエントな人』とはどんな人でしょう。

レジリエントな人レジリエントでない人
考え方が多様考え方の柔軟性が乏しい
周りの人と協力関係を築ける対人緊張が強い
自分の良い面を認識している自分のネガティブな面にばかり注目している
チャレンジを続ける一人で抱え込む
気持ちの切り替えがうまい気持ちの切り替えが苦手

レジリエントな人 レジリエントでない人 考え方が多様 考え方の柔軟性が乏しい 周りの人と協力関係を築ける 対人緊張が強い 自分の良い面を認識している 自分のネガティブな面にばかり注目している チャレンジを続ける 一人で抱え込む 気持ちの切り替えがうまい 気持ちの切り替えが苦手

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レジリエンスを高める方法

ABC理論

ABC理論とは、出来事【Activating events】を、どのように認知・思考・解釈(思考・信念・考え方)【Belief】するかで、結果としてとして感情・行動・反応【Consequences】が決まるという考えで、アメリカの臨床心理学者であるアルバート・エリス(AlvertEllis)が1955年に提唱しました。

言い換えると、同じ出来事でも、見方・捉え方・解釈によって、人により受け取り方が変わるという考え方です。

この考えの根底には、「出来事」と「感情」の間には「思考」がある、という考えがあります。

例えば、上司から激しく叱責を受けた場面でも、Aさんは「自分はダメ人間だ」と落ち込み、Bさんは「自分に対する期待の表れだ」と前向きに捉えるなど、受け止めが人によってばらつくことがあります。

しかしながら、ABC理論に基づけば、誰もが無意識に「出来事と感情を結びつけてしまう」傾向にあり、同じ出来事に対しても人によって受け止め方が異なるのは、当たり前なのです。

「上司に意見を却下された」という出来事に対しても、「頭ごなしに否定された」と解釈すれば、怒りが湧いきてネガティブな感情にとらわれます。

一方で、「上司はとても常識的に判断し、もし自分も同じ立場なら、同じように判断した可能性が高い。

上司の判断は妥当である」と捉えることができれば、ネガティブな気持ちも感じず、冷静な気分で過ごすことができます。

何かの出来事に対して毎回ネガティブや否定的な受け取り方ばかりしてしまうと、気持ちが浮き沈みし、心理的な回復が遅くなってしまいます。

そのため、普段から「出来事」と「感情」の間には「思考」があると意識し、ネガティブや否定的な感情を生み出す『思い込み』を克服することが大切です。

『何を幸福と考え、また不幸として考えるか。その考え方が幸不幸の分かれ目なのである』
D,カーネギー

ネガティブ・否定的な『思い込み』を克服するには?

『思い込み』を克服し、回復力(レジリエンス)を高めるためには、

  • 「心理的メカニズムを理解する」

  • 「自分が持っている回復力(レジリエンス)をしっかりと認識する」

  • 「習慣や心構えを変え、多様な視点や視座、観点を持つ」

上記のような対応が効果的です。

具体的な方法1(自己効力感)

回復力(レジリエンス)の高い人の特長として、「人生において意義のある目的を持っている、または見つけようとする」「自分は、周囲の人たちや組織・環境、出来事にプラスの影響力があると信じている」「良いことも悪いことも経験から学び、気づき、成長できると思っている」といった『自己効力感』の高さが挙げられます。

こう言った方々は、仕事で大きな失敗やミスをしたときでも、その状況を冷静に捉え、学び、克服することで、次のチャンスでは自分はきっとまた活躍できる、と考えることが出来ます。

例えるならば、サッカー元日本代表の本田圭佑選手のような人物イメージかもしれません。

その本田選手は度々インタビューで「メンタルは鍛えることが出来る」と述べていますが、彼の言うメンタルは自己効力感に近いと考えることできます。

上述のABC理論やいくつかの研究から、直面した状況をどう「意味づける」かにより、回復力(レジリエンス)を高められることがわかっています。

困難な状況でも将来に対する明るい見通しやイメージをもつことで、回復力(レジリエンス)を向上できます。

具体的な方法2(感情の制御)

一般的に人間は、思いどおりいかない場面や期待する成果に程通り状況では、不安になったり、怒りや悲しみを感じたりする生き物です。

「回復力(レジリエンス)が高い人ほど、ネガティブ感情を抱かない」というわけではなく、実はそういった人々ほど、“うまく感情をコントロールできている”、と言われます。

ネガティブな感情は、その感情にラベリングや自己認知することでコントロールしやすくなります。

具体的には、怒りの感情が湧いた際に「自分はとても怒っている」と自分を客観的に把握することで、感情を整えやすくなるのです。

では、なぜ、感情のラベリングや自己認知によって、このような効果が生まれるのでしょうか?

これまで科学的な説明はなされず、体験的に語られることが多かったのですが、近年の脳の神経画像を用いた研究によって、脳はネガティブな刺激を受けた後に、感情にラベリングしたり、自己認知を高めたりすることで、感情反応を抑制できることが分かりました。

また、ある実験では、感情のラベリングや自己認知を行うことで、脳の特定部位の活動が抑えられたことが報告されています。

具体的な方法3(社会的資源の活用)

ストレスコーピング(ストレス対処方法)という研究によって、ストレスに対する対処法にはさまざまな方法やパターンがあることが判明しています。

それら対処法を一括りに「コーピング資源」と呼びます。

これらの資源のなかには、自己効力感のような「自分はやれる!」といった発想・思考や、ポジティブシンキングに代表される楽観性のような「心理的資源」だけでなく、その本人をとりまく環境や周囲からの支援・サポートなども資源に含まれ、「社会的資源」と呼ばれます。

例えば、家庭も社会的資源の1つと考えられますが、ある研究では親の学歴が低いほどに、子供のストレスが増加するという傾向も指摘されています。

ただし一方で、本人の楽観性がストレスの軽減に有効であることも示されており、コーピング資源はお互いに補い合う可能性があります(親の学歴だけが決定要素ではない)。

困難や苦しいな状況に対処するためには、どんなときでも「自分なら、なんとかなる!」と思えることが大切です。

そのためには、小さな成功体験を積み重ねておくこと、周囲の人や所属する組織と良好な関係性を築いておくことなどが有効です。

また実際に高いストレスやプレッシャーに遭遇した際は、感情に埋没することを避け、自分自身の反応を客観視することが有効です。

時には、自分の状況を他者に説明することで、自己を客観視するのも良いでしょう。

心を開いて、素直に自分の気持ち話せる相手、話に耳を傾けてくれる友人や家族と良好な関係性を保つことが大切です。

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レジリエンスを高めるレゴ®シリアスプレイ®研修・ワークショップ

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願望=辛抱

トップアスリートのように、人間は「どうしても、やりたいこと」があれば、多少の辛抱や自己犠牲を厭わなくなります。

  • 金メダルのために、食事も遊びも制限

  • 大好きな読書・ゲームのために、睡眠時間を削る

大切なことは「どうしても、やりたいこと」を具体的に思い描くことです。

ただのワークシート記入やディスカッションでは難しい、「ワクワクするイメージを拡げる」というプロセスも、レゴの作品作りを通じて行うと簡単に、鮮明に、具現化することが出来ます。

『意味づけ』

「出来事や状況を『どう意味づけるか』によって、同じ事象も見え方・捉え方が変わる」ということをレゴ®シリアスプレイ®の作品説明から、「経験から通じて学ぶ」ことが出来ます。

同じものを見ていても、受け取り方や感じ方、解釈は十人十色。

「そんな捉え方もできるのか」「プラスに考えるとそう解釈できるのか」という発見を仲間とともに楽しみながら学べます。

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最悪を想定し、逆転シナリオを描く

作品を作りながら、今後の障害や困難を先に想い描き、それに対する対処方法を予め考えて頂くことで、心の準備を整えます。

想定があれば、“うまく感情をコントロールできている”ことも容易になります。

参加者同士で障害や困難な場面を想定しつつ、それを逆転していくシナリオまでを作品で表現します。

他人のイメージも共有しながら、多くの場面を想定し、事前に対処方法を思い描くことで回復力(レジリエンス)を高めます。

レゴシリアスプレイ

レゴシリアスプレイ

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