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レゴ®シリアスプレイ®研修@埼玉県さいたま市

先日、さいたま市が運営する財団が開催している
市内リーディング企業の次世代リーダー向け研修にて
「チームマネジメント」研修を行ってきました。

こちらの「チームマネジメント研修」では、
レゴシリアスプレイ×コーチングの内容を主軸に
研修構成を組んでいます。

本日、どんな研修を行っているか
その一端をご紹介します。

『まず、マネジメントについて改めて考えてみる』

マネジメントを「管理」と訳すこともありますが、
みなさんは「管理」からどのようなイメージが湧きますか?

多くの方がネガティブな印象を抱くようですが、
管理という言葉から、コントロールというイメージが湧くようです。

マネジメント=管理⇒コントロール?

・・・上記のような誤解を解消しながら、
マネジメントの本質に迫ります。

↑上記が、私自身の『管理』のイメージです。
みなさんはどんなイメージですか?

『レゴ®シリアスプレイ®の活用』

時折レゴを用いて、例えば参加者同士で
『理想のリーダー・上司』などをイメージして頂き、
意見交換していきます。

ただの議論、ポストイットやホワイトボードを
使った意見交換以上に、レゴを用いて、
ブロックを付けたり外したり、動かしたりしながら
イメージを共有していくことで共有がスムーズに進みます。

今回の参加者はモノづくり企業にお勤めの方々で、
物静かなエンジニアの方も多く、
普通の研修であればなかなか意見交換が盛り上がらない状況。

しかし、
レゴを用いて順番に発表することで、
参加者の心理的ハードルも下がり、
スムーズに意見を引き出すことができました。

少し場が温まって、お互いの距離感も縮まると
レゴを用いらない意見交換も活発になってきます。

『コーチングアプローチを学び、選択肢や対応力を拡げる』

講義では、ティーチングやトレーニング、
エンパワーメント(権限移譲)だけでなく、
コーチングというアプローチを知り、演習を多用し、
マネジメントの幅を拡げて頂く仕掛けです。

よくハリウッドのアクション映画で、
5分に一回アクションシーンや爆破シーンがあるとか、
観客を飽きさせない方法が織り込まれています。

弊社研修でも、ハリウッド映画のように
数分に一度のペースでグループワークや演習を多用し
『体験の中で学ぶ』機会を重視しています。

出来れば、理論紹介・解説⇒実践⇒振り返りではなく、
実践⇒振り返り&理論消化・解説⇒実践⇒振り返りといった
実践演習多用の流れを実現すべく、プログラムの工夫を図っています。

『もし、研修中眠くなったら、それは講師の責任。』

これが弊社の考え方です。

コーチングアプローチは、頭で理解できても
一朝一夕でマスター出来るほど、簡単ではありません。

それがゆえに、テクニックの紹介よりも
スタンスや姿勢の点検に力点を入れているのも
弊社の特徴と言えるでしょう。

なぜなら、スタンスや姿勢が整わなければ、
どんなテクニックやスキルも身につかないからです。

逆に言えば、あるべきスタンスや姿勢がイメージ出来、
そこに向けて研鑽を励めば、あとは自走できます。

テクニックやスキルの知識がなくても、
コーチングアプローチはできるのです。

参加者の声

・レゴを使って他の研修と一味も二味もちがう印象だった。
楽しかったが、終わってみると脳みそを使っていて、
結構頭が疲れた。

・効果的にレゴを用いることで、研修内容をビジュアル的に
思い出して振り返ることが出来て実践したくなる。
思考も深まるし、記憶にも定着しやすいんだなあと驚いた。

『研修後は個別コーチングフォロー』

研修後には個々人に個別フォローコーチングを行います。

これを実施する目的はいくつかあるのですが、
研修後の実践状況の把握や疑問解消、行動促進とともに
見本を体感して頂き、良いイメージ・理想像を持って
研鑽に励んで頂くことを大切にしています。

やりっ放しの研修から脱却し、研修後のフォローまでを
丁寧に実施することで、参加者の実践を最大限サポートします。

レゴ®シリアスプレイ®で起きた奇跡

上司:
「そんなに素晴らしいことを考えているのなら、
 なぜ、今まで何も教えてくれなかったのか?」

アシスタントスタッフ:
「だって今まで一度も聞かれたことが無かったでしょう?」

 

・レゴ®シリアスプレイ®のワークショップが
 なぜ、チームビルディングに有効か?

・どれくらい、ひとの人生に影響を及ぼすのか?

 

その一つの答えが、偶然にも、
このメソッドの開発過程の中で生まれたエピソードとして
語り継がれています。

本日は、公式本にも記載されているシャノン・ペインターさんの
お話をご紹介させて頂きます。

シャノンさんは、ワークショップ開発チームの
オフィスサポート業務を担当していた女性社員でした。

ある日、彼女が参加していた スタッフミーティングで突然、
開発中のレゴシリアスプレイをいますぐテストしようという
話になりました。

各メンバーにレゴプロックが手渡されて、
「このチームはどんなチームなのか?」というお題で、
このチームのアイデンティティを各自で作ることに・・・。

シャノンさんは内心、パニック状態。

何を作ればよいのか、何を語ればよいのか
まったく思いつかない。

でも、やれと言われたらやるしかない。

とにかくプロックに手を伸ばして何かを作り始めるように言われて、
手に任せて形を作ってみた。

作品を作った後は、その場にいる全員が自分の作品について
順番に一人ずつ発表。

シャノンさんは、そのとき、
逃げ出したい気持ちいっぱい。

さて、研修企画担当のみなさん。
シャノンさんがなぜ逃げ出したい気持ちだったか、
想像できますか?

シャノンさんは当時を振り返ってこう語っています。

「チームのアイデンティティについて考えなさいといわれても、
どちらかといえば単純作業のオフィスサポート要員だった私には
博士号や修士号を持った周囲の開発メンバーと自分を比べて
この人たちと一体何か共通のことはあるのかしら?
とチームについて話すなんておこがましいと感じていました」

シャノンさんは、この場に限らず、
常に「自分なんておこがましい」という気持ちで
発言を控えてきたサポートスタッフ。

ところが・・・、

シャノンさんはレゴのチカラを借りて
各メンバーがそれそれの能力を発揮しながら
輝き続けているチーム像について雄弁に語りました。

彼女は、星をメタファーにした作品を作り、
チームの素晴らしさ、メンバーの異なる個性や能力、
目標の素晴らしさについて
レゴブロックの色やカタチを用いて伝えたそうです。

<イメージ画像>

 

 

 

 

 

実は、このプロジェクトのチームメンバーは
博士号や修士号を持った優秀の集まりだったものの、
とちらかといえば個人の成果に関心が高く
チームワークや仲間について考えることは少ない傾向にありました。

 

そんな中で、シャノンさんは初めて、
メンバー一人ひとりへの深い理解と関心を
直接、全員に伝えたのです。

そして、なんと、
今度はチームメンバーからシャノンさんへ
普段、一人ひとりにきめ細かいサポートや気配りを
してくれていることへ感謝が伝えられました。

シャノンさんはメンバーが自分の仕事を
こんなにも感謝されていると初めて知りました。

 

そう、アメリカ人ですら、
内気で立場を気にして意見が言えない人がいるのです。
きっと日本人ならなおさら・・・。

また、感謝の気持ちなど、大事なことは
普段なかなか共有されずにいます。

退職当日にはじめて日頃の感謝を伝えられて
「これなら辞めなければよかった」と
感じる方も少なくありません。

レゴ®シリアスプレイ®開発者のロバートは、
当時そのトライアルの場でハッとしたそうです。

例えば、
「どうしたらチームでもっと生産性を上げて
素晴らしい製品の開発ができるか」をテーマに
チームメンバーが話し合っている時、
シャノンさんもアイディアを考え、自分の意見を持っていた。

でも、彼女はいつも黙っていた。

それは彼女の内気な性格もあるし、学歴や専門性について
常に引け目を感じていることも理由でした。

そう、シャノンさんに限らず、
このような環境下で臆してしまう人は多いし、
緊張感が高ければ、他のメンバーの顔を見て自信を持って
自分の意見を伝えることはなかなか難しいのです。

しかし、レゴ®シリアスプレイ®を試したら、
シャノンさんの驚くべき洞察や日頃思考していることを
自然な形でとても簡単に全員と共有することができた。

このインパクトはチームにとっても、
彼女自身にとってもとても大きなものになりました。

それぞれについて
アフターストーリーを見ていきましょう。

<チームへの影響>

このトライアル後、プロジェクトチームのメンバーは
お互いの想いや考え方についても、
意識を向けることで、チームワークが高まりました。

それまでは個人の成果ばかり気にしていましたが、

「どんなことにこだわりを持っているのか?」
「何を大切にしているのか? 」

その人の行動の源泉となる考え方や価値観についても
意識を向けることで、お互いのチカラを引き出し合い、
チームの雰囲気も生産性も大きく向上しました。

<シャノンさん自身への影響>

なんとシャノンさん個人も
この実験をきっかけに大きな変化が生まれました。

「このトライアルで、皆が興奮しながら私のことを称賛してくれました。
それから私は、 いつでもこの実験のことを思い出しながら
自分の居心地のいい状態から、少しだけ無理して自分を押し出すようになりました。
たった1つの出来事が私のその後を大きく変えたのです」

以前の彼女はずっと、チーム内での相互理解を促進すれば
このチームはもっといい仕事ができる、と思っていたものの
それを伝えられずにいました。
しかし、レゴ®シリアスプレイ®を通じて、
自分が勇気をもって発言することで大好きなこのチームに
大きく貢献できるかもしれないと自信を持てたのです。

自分は人に関心が高いという実感も得ました。

そして数年後、キャリア上の岐路に立ち、
彼女は、人事部での仕事に挑戦することを決意します。

彼女にとって人事業務は、未知の領域。
この判断は大きな賭け。

しかし、変わり始めた彼女は自分自身の未来に責任を持って、
自分が本当に大切にしたいこと、興味のあることで
未来を切り拓いていくんだという覚悟をしました。

その後、2008年に人事部でマネージャーに昇進。
社内のあらゆる組織で社員のパフォーマンス改善を推進する仕事に
夢中で取り組み、その後、社内の新しい組織でシニアマネージャーとなりました。

「あのたった1回のレゴシリアスプレイメソッドを
使った会議が私のキャリアを変えたのです。」

と彼女は言います。

~~~~~~~~~~~~~~~~

このようにレゴ®シリアスプレイ®は
チームにも個人にも大きな変化やキッカケを与えます。

実は、私自身もレゴ®シリアスプレイ®によって
キャリアチェンジのキッカケを掴んだ一人です。

また次の機会に、今度は私のストーリーをご紹介します。

レゴ®シリアスプレイ®研修は誰にでもできる?

レゴ®シリアスプレイ®研修運営は
認定ファシリテーターしか出来ない事になっていますが、
一見すると、簡単そうで誰にでも出来そうに見えます。

確かに、「楽しいだけの研修」は出来るかもしれません。
しかし、「楽しくて気づきのある研修」の実現は
なかなか難しいものです。

個人的な感覚では、
レゴ®シリアスプレイ®のファシリテーター資格を
取得したとしても、それはスタートラインに立っただけ。

数日間のファシリテーター養成を受講したとしても
「理論を頭で理解する」と「実際に出来る」は、やはり違うのです。

ファシリテーターとして、場数を確保し、
PDCAを回して研鑽を続けないとやはり技量は伸びません。

よく、「とにかく100回現場をこなせ!」なんて言われますが、
00回やって初めて、その意味が分かったりもするものです。

さて、今日は一見誰にでも運営できそうなレゴ®シリアスプレイ®研修。
実はこんなことにも気を使いながら、
研修やワークショップ運営を行っているんだよ、という点をご紹介します。


1.ファシリテーターの想定外
1-1.意外とレゴにハードルを感じる人もいる
1-2.「考えずに手を動かす」が出来ない人もする

2.ファシリテーターの対応力
2-1.他人との比較をしてしまう
2-2.グループの中で問いが生まれず、議論が活性化しない


1.ファシリテーターの想定外

 1-1.意外とレゴにハードルを感じる人もいる

レゴ®シリアスプレイ®のファシリテーター資格を取る方は
基本的に皆さん、この手法にほれ込んでおり、レゴも大好き。

自分が好きだから、きっとみんなも大好き!

・・・なんて思っている方も多かったりするのですが、
「今までレゴブロックに触ったことがない」
「小さい頃欲しくてたまらなかったけど、買ってもらえなかった」
と言う参加者の方も、もちろん一定数いらっしゃいます。

そんな方は、心の中で「みんな、馴染み深い感じだけど、
レゴに初めて触る私は今日の研修、大丈夫かな?」と
不安に感じたりもしています。

研修やワークショップでは必ず、そんな不安を払しょくし、
“全員参加できる”状況つくりから始めます。

「レゴはみんなやったこと=楽しいに決まってる」

そんな想い込みが、誰かを不安にさせてしまったり、
疎外感を味わせることにもなってしまうのです。

対応策として、
毎回必ず丁寧なスキルビルディング(₌練習)で
レゴブロックに馴染んで頂くことから始めていきます。

もちろん、スキルビルディングは
ファシリテーター養成研修でも学ぶのですが、
参加者属性や状況によって、方法や順番を適切に選択し
みんなが同じスタートラインに立てるように、
十分な準備運動の時間を設けることが思いのほか重要なのです。

 

 1-2.「考えずに手を動かす」が出来ない人もする

レゴ®シリアスプレイ®メソッドの重要なキーワードの一つが
「手を信じる」です。

レゴ®シリアスプレイ®は、作品テーマをイメージしながら、
「考えずに手を動かす」ことで、潜在意識を呼び起こし、
深い気づきや発見が得られるのですが、

なかには、「何も考えないで手を動かすなんて無理!」
と拒否反応を示す方もいます。

個人的な感覚として、やはり真面目な方ほど、
そういった反応を示す方が多いと感じます。

そういった方には、「何も考えない」がストレスにも
つながるため、きちんと背景や理由をお伝えするとともに
「”なるべく”考えずに取り組んでみてください」とお伝えします。

何も考えずにやろうとして上手くいかなくなるくらいなら、
ちょっとくらい考えながらやっても、研修成果を感じ取って
頂けた方がよいというのが私の考えです。

 

 

2.ファシリテーターの対応力

 2-1.他人との比較をしてしまう

実は、研修運営上、
これがいちばん大きなポイントだったりします。

レゴ®シリアスプレイ®は、自分と他人の作品を見比べ、
「自分らしさに気づく」「他人の特徴に気づく」という
相互理解の促進にも役立ちます。

しかし同時に、比較⇒評価を行ってしまうケースも
起こり得ます。

「自分の作品はシンプルすぎて良くない」
「自分の作品は小ぢんまりとしていてつまらない」
「自分の作品は配色が暗くて、陰鬱な感じ」 ・・・etc

違いを把握し、特徴把握することは良い事ですが、
優劣までつけてしまう方が一定数いらっしゃいます。

言わずもがな、
優劣をつけるために行っている研修ではありません。

しかし、無意識に参加者の一部はそのように
思考してしまうのです。

ですから、ファシリテーターは優劣評価を防ぐために、
要所要所で意識付けや注意喚起を行います。

私の場合は、「違いを楽しむ」を研修テーマの一つに掲げ
しつこいくらいに、これを参加者の方に繰り返しお伝えします。

他人と自分の作品を比べ、それぞれの違いを楽しむ。

シンプルなのか、複雑なのか
拡がりがある作品なのか、そうでないのか、
配色が多彩なのか、基調色が定まっているのか

良し悪しじゃなくて、ただ違いを楽しむ。
すごく簡単なようで、この意識を疎かにすると
レゴ®シリアスプレイ®の提供価値を狭めてしまうのです。

 

 2-2.グループの中で問いが生まれず、議論が活性化しない

作品作りは面白いですし、作品紹介も積極的に行う方が多い一方、
他人の作品に関する質問をお願いすると、沈黙してしまうグループもあります。

本来は、メンバー同士の質問によって新たな気づきや発見、学びが生まれ、
研修やワークショップの効果が高まるのですが、
なかなか質問の切り口・簡単を見つけ出すのに苦労する場合もあります。

そんなとき、予め参加者属性から状況を予測し、
質問集を用意したり、観点を提示したり、適切にハードルを下げる工夫も
ファシリテーターに求められます。

ここら辺のさじ加減も、ファシリテーターの経験や引き出しに左右されます。

ただ、レゴブロックで研修をやっているように見えて、
説明順序やワークの組み方にも細やかな工夫を入れています。

誰にでも出来そうで、実は難しい。

そんな側面を少しでもご理解いただけると幸いです。