2025/04/30
レゴ®シリアスプレイ®研修を“記録と成果”で差別化|AI活用で学びを資産にする方法とは?
「楽しかった」で終わらせない、意味ある研修を実現したい。 そんな企業の人事・教育担当者に選ばれているのが、レゴ®シリアスプレイ®を活用した体験型ワークショップです。
本記事では、単なる「体験」で終わらせず、AIと人の力を使って“成果の見える化”まで実現する研修の進化系をご紹介。 参加者の気づきをしっかり記録し、経営層や未参加者にも伝わる形で残す——そんな“次世代型LSP研修”の全貌を、具体的なプロセスや実例とともにお届けします。
[クリックでジャンプ]
はじめに:なぜ今、レゴ®シリアスプレイ®なのか?
近年、企業の人材育成において注目されているキーワードのひとつが「エンゲージメント」と「心理的安全性」です。どんなにスキルの高い人材が揃っていても、意見が言いづらい、対話が生まれない職場では、パフォーマンスは最大化されません。逆に、互いを尊重し、素の自分を出せる安心感のある環境では、アイデアが活発に出て、協働の力も発揮されやすくなります。
そのような背景から、従来の「一方的に教える研修」ではなく、「対話」「参加」「自己表現」「相互理解」「承認」を重視した研修手法が求められています。そこで、私たちが提案しているのが レゴ®シリアスプレイ®メソッドと教材を活用したワークショップ(LEGO® SERIOUS PLAY®、以下LSP) です。
LSPは、見慣れたレゴ®ブロックを用いて、自分の思いや考えを「形」にする研修・ワークショップ手法です。遊び心のあるツールを使いながら、参加者一人ひとりの想いや経験が自然と表出されることで、組織内の対話や共感が生まれます。まさに「楽しさ」と「深さ」が同居する研修――それがLSPの大きな魅力です。
一方で、こうした“体験型研修”には、ある共通の課題も存在します。
「その場は盛り上がるけれど、あとから内容を思い出せない」
「上司に報告しようにも、何を伝えたらいいか分からない」
…このような声は、実際にLSPをご提供してきた中で、参加者や企画担当者の方からもたびたび伺ってきました。だからこそ、私たちクック・ビジネスラボでは “学びをその場限りで終わらせない” ことに取り組んできました。次章では、その具体的な工夫―― 「発表動画の記録と、AIによる要約+編集」 という当社独自の取り組みをご紹介します。

LSP研修の『強み』とよくある『課題』
レゴ®シリアスプレイ®(LSP)には、他の研修手法にはない独自の強みがあります。
まず第一に、全員が主役になるという点です。LSPでは、すべての参加者が自ら手を動かして作品を作り、その意味を言語化し、発表するというプロセスを体験します。普段は発言の少ない方も、自分の「作品」があることで話しやすくなり、自然と全員参加が生まれます。
さらに、 自己理解と他者理解が同時に深まるというのも大きな特徴です。レゴ®という中立的なツールを介することで、表現や意見の衝突が起きにくく、相手の価値観や背景に対して“素直に興味を持てる場”が形成されます。
そしてもうひとつ――LSPの最大の強みは、「言語だけでは表現しきれない想い」や「潜在的な考え」を、 レゴ®作品という形にすることで可視化できるという点にあります。まさに、“頭ではなく手で考える”というプロセスが、参加者の内省を深め、意識の変容を促します。しかし、どんなに優れた手法であっても、課題がないわけではありません。

よくあるLSP研修の課題
『その場限りで終わってしまう』
LSPは体験型であるがゆえに、「印象には残るが記録には残らない」という特性があります。研修後に振り返る材料が少なく、せっかくの気づきが薄れてしまうことも。
『成果を上司や他部署に伝えにくい』
参加者がどんな作品を作り、何を語ったのか。写真や断片的なメモだけでは、熱量や背景まで伝えるのは困難です。人事・教育担当者としても、報告資料の作成に苦労するケースが少なくありません。
『「参加して終わり」になりやすい』
行動変容を促すためには、気づきを言語化し、可視化し、さらにそれを“共有可能な形”に残す必要があります。しかし、LSPではそれが難しいと感じる現場の声もあります。
このような課題を解決し、LSP研修の効果を 「体験」から「実践・共有」へと進化させる仕組み。それが、私たちの「 動画 × AI × 人の編集」というハイブリッドアプローチです。次章では、その具体的な仕組みと提供プロセスをご紹介いたします。
詳細は別記事(レゴ®シリアスプレイ®徹底ガイド、魅力、評判まとめ)
そこで私たちは考えました──「発表内容を価値に変える」仕組み
レゴ®シリアスプレイ®メソッドと教材を活用したワークショップ(LSP)の研修では、参加者一人ひとりが作品を作り、それを言葉で発表するプロセスを通じて多くの気づきを得ます。中には、「この発表内容そのものが学びだった」と言ってくださる参加者もいます。
そこで私たちは考えました。

「この貴重な発表の内容を、そのまま“成果物”として残すことはできないか?」
「時間が経っても、上司や他部署と“共有できる記録”にできないか?」
その答えが、「発表の記録をデジタルデータ化し、研修成果として見える化する仕組み」です。
▷ ステップ1:発表の様子を動画で撮影
LSP研修の後半、各グループが作成したグループ作品を発表する時間があります。ここでは、発表者だけでなく、質疑応答や周囲のリアクションも含めて、臨場感ある“ナマの声”が次々と飛び出します。 私たちはこの場面を、事前許可を得たうえでスマホにて動画撮影しています。カメラの存在を意識させない自然なかたちで、貴重な対話と気づきの瞬間を記録します。
▷ ステップ2:PLAUD(AI)で文字起こし
次に、撮影した動画を音声認識AIツール「PLAUD」を用いて、自動で文字起こしを行います。これにより、誰が何を語ったか、どんな問いが出たか、発表の核心がテキストとして抽出されます。音声認識の精度は年々向上しており、修正が必要な部分も少なくなっています。
▷ ステップ3:ChatGPT等で要約・整理
文字起こしされた内容は、ChatGPT等を活用して要点を整理・構造化します。発言の背景や意図、象徴的な言葉などを読み取りながら、発表の“本質”を数百字でまとめていきます。 さらに、グループごとの共通テーマや参加者の間で見られた価値観の違い・共通点も抽出可能です。これにより、参加者個人だけでなく「チームとしての気づき」を記録することができます。
▷ ステップ4:最終調整と報告書への反映
自動生成された要約は、そのままでは無機質になりがちです。そこで最後に、当日研修を取り仕切った私たち研修講師やファシリテーターが人の手で文脈やニュアンスを調整し、研修報告書にふさわしい文章へと仕上げます。参加者の感情が伝わるように配慮しつつ、第三者にも読みやすい内容に編集しています。 この一連のプロセスを通じて、LSP研修は単なる「体験」で終わらず、発表=“対話の成果” を可視化し、 企業にとって再利用可能なナレッジ資産へと昇華させることができるのです。

報告書添付の活用シーンと効果
撮影・文字起こし・要約・編集というプロセスを経て作成された研修記録は、単なる「報告資料」ではありません。それは、 参加者一人ひとりの内省や、グループとしての気づき、対話の軌跡を“見える化”したドキュメントです。 この成果物は、企業内のさまざまな場面で活用されています。

活用シーン1:研修報告書への添付で「参加型研修」の意図を伝える
多くの研修は、実施後に「実施報告書」を人事部門や経営層に提出する必要があります。しかし、従来の報告書では「〇名が参加し、満足度は●●%でした」といった定量的な記録にとどまりがちです。 LSP研修では、 グループの作品テーマと発表内容の要約を添えることで、参加者がどのような視点で取り組み、どんな学びがあったのかが一目で伝わります。さらに、実際の作品写真や印象的な発言をピックアップすることで、臨場感も生まれます。
例:「“理想のチーム”というテーマの作品には、“信頼の橋”や“柔軟性のある土台”という表現が登場。多様性を尊重しつつ柔軟に対応できる組織像が共有されていました。」
活用シーン2:研修未参加者や他部署への「共有資料」として
動画や要約テキストを活用すれば、研修に参加できなかった他部署のメンバーや上司にも、 当日の空気感や学びの中身を共有することができます。 とくにLSPは、「見ていない人には伝わりにくい」側面もありますが、記録と要約を通じて、そのハードルをクリアできます。実際にある企業では、報告書を見た役員が「これは自分も体験したい」と感想を述べ、次回の研修参加を希望したという例もあります。
活用シーン3:1on1や振り返りの材料に
研修終了後、参加者自身が「自分は何を感じ、どんな気づきを得たのか」を見直す機会は意外と少ないものです。要約された発表内容や、チームでの議論の記録が手元にあることで、 1on1の対話や業務振り返りの際にも活用できます。 また、行動計画や目標設定と結びつけることで、「研修を起点とした行動変容」を後押しする材料にもなります。

このように、 “発表の記録”というアウトプットがあることで、LSP研修の効果は「その場限り」にとどまらず、組織内のさまざまなレイヤーに波及していきます。研修参加者だけでなく、研修を企画した人事・教育担当者にとっても、「研修の効果が“見える”」「伝わる」ことは、大きな安心感と信頼につながります。 次章では、こうしたサービスがどのように他社との差別化につながっているのか、当社の独自性について掘り下げてご紹介します。
詳細は別記事(レゴ®シリアスプレイ®徹底ガイド、魅力、評判まとめ)
ここが違う!LSP × コーチング × AI活用
レゴ®シリアスプレイ®メソッドと教材を活用したワークショップ(LSP)は、世界中で認定ファシリテーターが活躍しており、日本国内でも多くの研修会社が導入を進めています。では、その中で私たちの提供するLSP研修は、 どこが違うのか? 一言で言えば、私たちのLSP研修は 「研修そのもののクオリティ」 にとどまらず、 「研修後の活用と波及効果までデザインされている」 点です。 以下、その差別化ポイントを3つの柱でご紹介します。

▷差別化ポイント①:ファシリテーション×ビジネスコーチングの融合
当社の講師・ファシリテーターは、中小企業診断士・ビジネスコーチとしての豊富な経験を持ち、単なる「進行役」ではなく、 組織課題や人材育成の背景を深く理解したうえでのファシリテーションを行います。 たとえば、作品に対する問いかけにも、「なぜそのブロックを選んだのか?」という表面的な質問にとどまらず、
•その作品が象徴する“背景や経緯”
•実現に向けた“障害と突破口”
•チームとしての“理想像とのギャップ”
といった、 **より深い内省や対話を引き出す質問技術(=コーチングスキル)**を組み合わせています。
▷差別化ポイント2:AIを活用した“記録・要約”という仕組み化
LSPは体験重視の手法ゆえに、「感覚では分かるけど、文字にしにくい」という弱点を持ちます。これを補うのが、前章で紹介した 動画記録 × 音声認識(PLAUD) × ChatGPT等による要約生成というプロセスです。 研修を「思い出」で終わらせず、「言語化された成果」として残すことで、 研修を社内に展開可能な“資産”に昇華させます。この仕組みは、現時点でLSP提供企業の中でも非常に珍しい取り組みです。
▷差別化ポイント3:「褒める」「共感する」を研修設計に組み込んでいる
LSPに加えて、 ポジティブフィードバックセッションや予祝ワークなど、当社独自の+αの要素を組み合わせています。 これは、単に楽しい演出ではなく、参加者が「認められた」「理解された」「動機付けられた」という実感を得るための設計です。とくに中堅層や管理職など、“褒められる経験が少ない層”にこそ強く響く時間となります。 さらに、「作品を他のメンバーに紹介してもらう=他己紹介」などの工夫も取り入れ、 自然に承認が生まれる構造をつくっています。
お客様の声:参加者が実感した「違い」

▷ 「言葉にして初めて気づけた、自分の“本音”」
「後付けの説明だと思っていたけど、話してみたら、実は自分の中にあった価値観だと気づいた。」(製造業・マネージャー)
発表内容を記録・要約することで、研修の“学び”がその場限りで終わらず、持ち帰り可能な知的資産になります。とくに新入社員や若手層にとっては、「自分の声が記録される」ということ自体が、承認体験となります。
▷ 「記録があるから、あとで見返せるのが嬉しい」
「しっかり要約されているので、他のグループの発表まで復習できました。」(IT企業・人事部)
発表内容を記録・要約することで、研修の“学び”がその場限りで終わらず、持ち帰り可能な知的資産になります。とくに新入社員や若手層にとっては、「自分の声が記録される」ということ自体が、承認体験となります。
▷ 「“他人の口”から紹介されたときの喜びは格別だった」
「理解され、認められた実感がありました。」(製薬会社・リーダー)
当社のLSP研修では、ポジティブフィードバックや承認体験を意図的に設計しています。とくに「褒められる」「共感される」ことが少ない管理職層からは、深い満足の声が多く寄せられています。
▷ 「“あの時間”があったから、チームが変わった」
「次の日から、メールやチャットのやりとりが明らかにスムーズになりました。」(情報通信業・企画)
LSPの特徴は、表面上の仲良しムードではなく、価値観レベルでの“つながり”を作ることです。心理的安全性が生まれ、業務外の関係性が良くなることで、結果的に仕事のスピードや質も向上するのです。
いくら素晴らしい研修プログラムであっても、その価値を最も雄弁に物語るのは、実際に参加された方々の声です。ここでは、当社のレゴ®シリアスプレイ®(LSP)研修にご参加いただいた企業の皆様から寄せられたリアルな感想の一部をご紹介します。
まとめ:学びを“場”で終わらせない、次世代型LSP研修へ
レゴ®シリアスプレイ®メソッドと教材を活用したワークショップ(LSP)は、「楽しさ」と「深い気づき」が両立する、非常にユニークな体験型研修です。しかし、私たちはその“楽しさ”をゴールとは考えていません。 本当に価値ある研修とは、「研修後に、どれだけ行動が変わるか」で決まると考えています。 そのために私たちは、LSP研修に「発表の記録・要約」という仕組みを加え、参加者の内省や気づきを“言語化された成果物”として残すサービスを提供しています。 さらに、 ポジティブフィードバック、予祝セッションといった独自のアプローチにより、個人の変容とチームの関係性の変化を同時にデザインしています。 こうした取り組みは、単なる研修にとどまらず、 組織文化やエンゲージメントの向上にも波及していきます。そして何より、研修を企画する人事・育成担当者の皆さまにとって、「記録に残る・伝わる・報告しやすい」ことは大きな安心と説得力となります。

ご興味を持っていただいた方へ
・ 一度実体験てみたい方には、体験版ワークショップをご案内致します
・ 企画段階から研修後の活用まで一気通貫でサポート致します
・ テーマや課題に合わせた完全カスタマイズ研修もご提案可能です
「発表で終わらせない研修」――その先にある、行動と変化を共に創りませんか?
【お問い合わせフォーム】(https://lspcoaching.com/contact/)
詳細は別記事(レゴ®シリアスプレイ®徹底ガイド、魅力、評判まとめ)